心身統一合氣道

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メッセージ

腕回しの稽古

姿勢 心を静める とらわれをなくす(1) とらわれをなくす(2)

姿勢

合氣道とは?相手を導き投げる武道です。名前は知っているが、どんなことをするのかは知らないという方が大多数ではないでしょうか?文章ではなかなか伝わらないと思いますので、是非、見にお越し頂きたいと思っております。

とはいえ、何かお伝えできる事はないだろうか?そこで、私が楽しいと感じたことを、ご参考に話してみます。

相手を導き投げるには・・・自分の姿勢が安定している事が大事です。

それを1回2時間、週1-2回で習得するのは何年かかるでしょうか?

姿勢のチェックならいつでもどこでもできます。
立ち姿なら、信号待ちで、電車を待っているとき、どんな姿勢が安定するのだろう?あーでもないこーでもないと考えます。電車の中などは格好の稽古場であります。

座った姿勢なら、仕事中、電車の中、食事中、車の運転中、自転車をこいでいるときなどは動きながらも姿勢を保つ訓練に。

先日、喫茶店で優雅に本を読みつつ紅茶を飲んでいました。一天にわかにかき曇り、ザーッとにわか雨。「雨か・・・」空から文面に視線を移しつつ、紅茶を口に運ぶ。そこへ「ピカッ」と稲光り。続いて「ドーン」思わずビクッ。瞬間、私のシャツは紅茶に染まる。その時の姿勢を省みると、猫背で背もたれに寄りかかっていました。まだまだ修行は続くのでありました。

心を静める

合氣道は相手を導き投げる武道です。それには、姿勢の安定が必要と前回書きました。実はそれだけでは不十分なのです。加えて心の安定が必要です。

 「この野郎!」「投げたろか!」と言う争いの心境ではうまく投げられません。相手と一体となり「一緒に行きましょう」という心境だとうまく導くことができます。

ですが、その心境に到達するには一回二時間、週1~2回では なかなかできません。

そこで、はやり 日常で稽古して参ります。争いの心を起こさないようにするには、心が静まっていないといけません。

 争いの心がおきそうな場面は、日常で山のようにやってきます。

 ・子供が言うことを聞かない
 ・妻が言うことを聞かない
 ・電車が遅れている
 ・待ち合わせに遅刻しそう
 ・車が渋滞している・・・

そんな時に心の波を、1/2 1/2 1/2 ・・・と静める為に呼吸法を行います。

 若くて家計が苦しかった頃、洗濯担当だった私は、喧嘩ばかりだった家内の洗濯物を干すたび「何で俺がこいつのものを・・・」と怒りに燃えるのでした。いやいや ここが修行のしどころと洗濯物を干しながら「ハァーーーーーッ」と呼吸。継続は力なり。今では洗濯物を見ると「ハァーーーーーッ」とパブロフの犬のごとく。瞬時に心が静まります。お蔭様で今では仲良く 平和な家庭生活を送っております。

とらわれをなくす (1)

合氣道の技の時、どうしても、たたきにくる、突いて来る相手の「手」にとらわれてしまいがちです。
そうならないように相手の顔の辺りを中心に全体を見ます。

 これも日常で稽古します。
家族、友人、仕事で話をする時に、全体を見るようにします。

 又、歩く時にすれ違う人にとらわれず 遠くを見るといった具合です。

 以前、大阪の繁華街、梅田の地下街を歩いていた時でした。
道場に向かう為、切符を買おうとした時に、夕方、会社勤めの方々の帰宅時間でもあったため、人の流れができていました。
私はその流れの向こう側の切符売り場に行きたかったのですが、流れにとらわれていた為、なんと流されてしまい、切符売り場を通り過ぎてしまいました。
 そこで改めて流れの外に出て、心を静め、目標をはっきり切符売り場に定め、歩き出しますと、難なくたどり着きました。

 恐るべし人の流れ。都会では氣を抜くまいと誓った夕べでありました。

とらわれをなくす (2)

トイレが近くて悩んでいた頃の私の心理状態は、「駅と駅の途中、電車の中でトイレに行きたくなったらどうしよう」「快速電車に乗るのは怖いなあ」・・・と言ったものでした。かといって何ら解決を図る行動をするわけもなく・・・。

 合氣道を始めてから変わったのは、乗る電車が早くなったことです。
 以前はいつも遅刻ぎりぎりの電車でした。車内で便意を催しても途中下車したら遅刻なので我慢するより他ありません。わかっていても行動を変えようとしませんでした。

 合氣道をはじめてから、ある朝思い立って早い電車で会社に行ってみました。そしたら思いのほか車内がすいている。優雅に会社の近くの喫茶店でモーニングサービスを食べられる。おまけに会社に着いてからゆっくりトイレに入れる。トイレもすいている。早めに会社に着くので、電話がかからないうちに事務仕事をすすめられる・・・。いい事ずくめでした。

 誰に言われるわけでもなく、遅刻ぎりぎりの電車に乗ることにとらわれて苦しんでいました。

 それからというもの、前日飲み会でどんなに遅くても早い電車で出勤するようになりました。

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